今俺が読んで面白い漫画六選

うちの本棚には「一軍」があります。机から常に手の届く位置に飾られているその漫画たちは発売の新旧を問わず、現在の自分が新鮮に楽しめる「いまの俺のための漫画」です。今日はそんな、自分にとってのトレンド漫画を紹介したい。したいからする。わかったか。

マテリアル・パズル土塚理弘

おそらく未来永劫この漫画が一軍を外れることはないと思われる。多彩な異能力が登場するバトルファンジー要素を、作者お得意のギャグをバランス良く交えて飽きさせず読ませる。これがもうホント、神のバランス。特に私は無印〜彩光少年までの「土塚マテパ」こそ至高ととなえる過激派の原理主義者だ。ドルチルやカイザート、ピィゲル、そしてパン神こそがマテパマテパたらしめるのだ。

木曜日のフルット石黒正数

世界一可愛い三頭身ヒロインである鯨井先輩を愛でるマンガ。おそるべきは、この頭身なのに温泉回や下着、胸のささやかなふくらみ等がサービスとして成立している点である。石黒先生は肉感的な美少女をいくらでも描けるのに、このマンガではかたくなにそれをしない。コミックスのおまけですら、しない。だが鯨井先輩は間違いなく美人だし死ぬほど可愛いヒロインに描かれているのだ。彼女の人間味あふれる文系ニートっぷりに、初読時にはうっかり恋しかけたほどなのだ。

まかまか(美川べるの

ストレンジプラスでおなじみのミカベル先生が角川から出してるハーレム風漫画。いつもの作風はもちろん健在だが、角川というオタク総本山での連載となったことで別方面のぶっちゃけっぷりが炸裂しておりこれが私のツボに非常〜にイイ角度で刺さった。「全裸喫茶ゆるふわガーリー尿」「女子校のひとクラスにそんなに何本もちんちんがあってたまるか」最高。ギャグ漫画を愛してやまない私がひさびさに声を出して笑った漫画であり、すでに全4巻を何周も通読している。

ワールドトリガー葦原大介

現在のジャンプ連載陣で唯一単行本を揃えている。ジャンプマンガは雑誌で毎週読んで内容を把握しているので単行本に手を伸ばすことはまずないのだ。数年に一作程度。だがこのマンガは揃える価値がある。古い伏線が拾われる事もあるし、設定が膨大な作品なのでオマケページの設定集がとても美味しい。「葦原先生は絶対に行き当たりばったりで描かない」という信頼感があり後付設定とかも絶対ないので、単行本を買っていたほうが100倍楽しめる漫画だと思う。

オンノジ(施川ユウキ

今までは「サナギさん」が入っていた枠。いやサナギさんも今でも大好きでしょっちゅう読み返してるけど。しかしこのオンノジはすごい。衝撃的だった。悲壮な設定に対するポジティブな解釈はたしかに斬新。少女と喋るフラミンゴのあたたかい関係も心地よい。が、やはりなんといっても、ギャグがちゃんと笑える。面白い! ただの雰囲気漫画ではない。これが「不思議な世界観と、暖かみあるキャラを楽しむ漫画」だったら俺は読んでないわけですよ。ギャグできっちり掴んでくれて、それでいて世界観もついてくる。これよ。

姫のためなら死ねる(くずしろ)

清少納言が主人公の百合ギャグマンガ。これもまず第一条件として「すげえ笑える」これがスゴイ。キャラに勢いがあり、表情豊かすぎて、それだけでも笑わせられる画力がある。そしてそれに加えて、4コマで心理描写である。ギャグのための表層的キャラ作りで終わっていない。レズッ気全開ながら甘えん坊で子供っぽい、この清少納言はおそらく漫画界一いとおしい27歳だ。この作品は清少納言を中心としたハーレム的趣きもあるのだが、これが全く心地よい。もうこれが美少女漫画の「答え」ってことでいいんじゃないかな。



以上、いま現在の「一軍」6作でした。ほんとは10作くらいいこうかと思ったけどやっぱこの6作は別格だね! とにかく自分の感性に合う漫画を見つけると「最高!」って気分になるので、これからもどんどん出会っていきたい。

あ、そうそう、この記事を見て「そんならこの漫画も合うんじゃない?」ってのがあったらコメントとかでバンバン教えてほしい。諸君ならそれができると、信じている。本当に、心から、信じているのだ……。(おわり)