ニンジャ感想 『ソイ・ディヴィジョン』#4

ベアナックルの バレットパンチ

「江戸時代初頭、古式ボックス・カラテはイギリス全土を熱狂の渦に包み込んだ」そうである。当時の日本から英国にカラテが輸出されたのか? と思うと不思議だが、ここで私はひとつの可能性に至った。
ニンジャはかつて、世界中で暴威を振るっていたという記述が以前あった。なんかアマゾンとかそっちのほうでもダマラッシェーしていた記憶がある。つまり、江戸時代と言われると日本のことのように感じるが、「時代表記が世界共通である」可能性だ! 江戸時代当時、イギリスでボクシングの祖となるようなカラテが行われていたのではないか? そう考えると辻褄が実際合うと言えるだろう。

誰彼かまわずファックしたい気分だ!

奴隷とヤクザを殺され憤慨するムラキ部長。このシーンの「コストをかけて丹念に育成した奴隷職人」という表記は味わい深いものがある。人を奴隷扱いして洗脳まがいの教育をしておきながら、それは彼にとって努力の結晶であり財産なのだ。実際ムラキ部長は仕事熱心な人物である。
壁に掛けられた「春」のショドーが彼を嘲笑っている、というのも良い。私にも身に覚えがある。イライラしてっ時に明るい芸術とか見ても「何が春だファック!」てなるものね。シロキ=サンたちから見れば抑圧者である彼も、一介のサラリマンでありそこまで悪人でもない筈なのである。

そう、俺は頭がいい。でも、ここは弱いんだ

今回のハイライトシーン。ニンジャも関係なく、おかしな日本描写があるわけでもないココがハイライトたりえるから忍殺はよくできた話なのだ。「もし拷問を受けたら、耐えきれず、お前たちのことを吐くだろう」そう実直に仲間に伝えられるシロキ=サンが羨ましい。脱出計画を立案し、LANケーブルを盗み出す実行力までを兼ね備えながら、自分の弱さも把握している彼は素晴らしいキャラクターだ。
「ユウジョウ」のシーンは過去エピソ−ドでの欺瞞的ユウジョウ描写を想起させながら彼らのユウジョウが欺瞞でないと伝わる、とてつもない表現だ。

しずかにしろ、おれはニンジャだ、ニンポを食らいたいのか

ボンド&モーゼズは間違いなく聡明な人間であるのに、こういう学のない人間を的確にロールプレイできる。それを見て、ぼくはすごいなあと思いました。

フォレスト・サワタリのナム散歩

「違法強制労働施設ソイ・ディヴィジョンが、今、ナムの地獄へと変わる……!」ヒキのコトダマ力凄えな! ニンジャに襲われるとこまでは、わかる。しかし、それがナムの地獄へと変わる必然性が全くない!!! だがサワタリが来る以上そこはナムの地獄なのだ。彼は既にショーユの幻覚から脱している。大将は正常なのだ。だからナムで、地獄です。ワカル?