週刊少年ジャンプ09号感想

おもしろいです。

ソーマ

全裸の女の子2人よりも派手に、裸エプロン男の快楽を、見開きの半分以上を使ってババンと描いてくるとは! この漫画がただのエロマンガではない、ハッタリエロギャグマンガなんだと主張しているようでなんか悔しいけどカッコよかった。料理のうんちくは読み飛ばしてしまったものの、きちんと原作がついてる漫画なんだなあ。良い仕事。

キルコ

テンプレ幽霊退治コメディの中核にエロ本を据えることで微妙に軸をずらし、ジジイもハル先輩もキャラを立たせるという見事な手腕。物理が効かないから軍人は幽霊が怖い、という設定も納得できるし面白い。今週は斉木楠雄なみの安定感があったのではないか?

べるぜバブ

この漫画のジャンルバランス感覚はホント絶妙だよなー。ファンタジーバトル漫画の住人である男鹿と不良漫画はすでに両立しない筈なのに、手のエンブレムにラクガキされた一点で、ギリギリ茄子が敵役になれている。この期に及んで夏目の格を上げようとするとか、普通に考えれば正気じゃないような展開も、この漫画なら通る。やりたい事をやってるだけなんだろうけど、凄いセンスだ。

クロスマネジ

ひさしぶりにちゃんと読んでみた。残念先輩が出てきたからである。残念先輩はホント残念ですごい。絵柄などから推察するに少女マンガみたいな展開が描きたいのだろうけど、スポーツ的要素を交えつつ、何より先輩のキャラに嫌味がないので成立してる。逆になってるオチとかほんとすごいな。残念だ。主役二人が鈍感なのは、これがラブコメならイライラ案件なんだろうけど、やはり先輩が「鈍感ゾーン」の外にいるおかげでバランスとれている。

めだか

相変わらず何やってるかわからない漫画ではあるものの、メッセージ性に関してはやはり見るべき点があるのでは。「世の中そんなもんだ」は僕自身も散々言っているが成程、言うほど世の中は知らないのだから。まあでも俺は人間とか嫌いだから違うけどな! ふんだ! 見開きが全員笑顔っていうのは気持ち悪くて正視に堪えなかったぞい。

新連載

変態系女子に定評のある渡辺先生と、なんかもう全てに定評のある葦原先生……! 本当にジャンプは層が厚いなあ。しばらく楽しみが続きそうで遥かに良いです。