週刊少年ジャンプ11号感想

【あなたの知らない事実】
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ワールドトリガー

葦原大介先生の名前は、僕の中で松井優征先生、大石浩二先生と並ぶ「いま絶対の信頼を置けるジャンプ漫画家」のトップブランドの一人です。紳士ウィルバーは今でも最も好きなキャラクターの一人ですし、実力派エリート迅も面白い読切でした。本作にもその魅力は一定感じられます。シンプルな絵、ダイナミックな大ゴマ、枠線をブチ破る巨大文字。まとまった質の高い構成。ユーマのセリフも直球で胸のスッとするものが多く気持ちよかったです。……とはいえ。
戦闘ギミック、キャラクター造形、いずれもあのPSYRENを超えて地味。意外性たっぷりにトリガーオンしたメガネが、あっというまにノされるという、なんともいえないダサさ。こんなに質が高いのに全く売れる気配がせず、つい心配してしまいます。今作にはリリエンタールというマスコットすらいないのです! 実力派エリートの時には可愛いヒロインもいたが、それもない。紳士もいない。
葦原先生の漫画を読めるってだけでちょっと幸せになれるので、なんとしても続いて欲しいのです。長期になれば面白くなりそうな、そんな意気込みも感じます。しかし……これは……。見守るしかない。ぬぬぬ。

暗殺教室

もはや当たり前のようにワンピースの前に陣取ってくれる貫禄よ。話数を見て驚きました。まだ30話! 物語も完全に佳境に入ってるだけに、そのスピード展開には恐れ入るばかりです。
それにしても今週は凄かった。これまで思わせぶりに登場した暗殺者はカルマにビッチ先生、律に至るまで1〜2話であっという間に触手調教され丸くなるパターンばかりでした。修学旅行編などのヌルッとヌルいエピソードも多かった。それを前提にしてたので、松井先生特有の演出力でシリアスに物語の根幹に踏み込まれると、こちらもビックリしちゃいます。しかも、ギリギリまでシリアスに踏み込まず、今週も序盤はコメディでお茶を濁すという周到さである。何が「巨乳好きは兄弟」だよww 内容が濃く、振れ幅が大きい。非常に満足の一話でした。

ハイキュー

セッターを指揮者に例えるってのは、クラシック音楽を知ってる人以外には通じないんじゃないだろうか……。ちなみに経験者としては、とてもわかりやすい。「指揮者が変わっただけで音が変わる」というのは実に本当の話で、深く頷くばかりである。

ニセコイ

センターカラー扉絵はとても可愛かったと思います。素晴らしい。
しかし今週の内容には流石の私も苦言だ。べつに「一介の高校生にあんな秘書能力があるワケねーだろ」とか揚げ足取りがしたいのではない。そんなのは些事だ。問題は、ブコメで主人公(男)とヒロインの母親ばっかり登場する話にどんな需要があるんだって事ですよ。おまけにどうした事か、今週の楽は特に説教臭く、まるでシリアス回のボッスンだ。千棘の高感度アップに繋げたいエピソードなのかもしれませんが、しかし肝心の美少女がほとんど顔見せすらしないのでは本末転倒だ。やるにしても、バレンタインにセンターカラーを貰って掲載するエピソードじゃないだろうと思いました。

めだか

毎週のごとくこの漫画の理解に苦しみ、もがく人々が散見されますが、僕はある一定の結論とともに読むことで負担を軽減しています。この漫画はドライブ感だけで進んでいるという事です。思いつきの連続と言ってもいいです。設定の一貫性を求める声が目につきますが、西尾先生はハナからそんなものを持たせる気がない筈です。黒神ファントムがどうとか、原理がアレとか、空気の壁がなんだとか、どうだっていいのです。今週でいえば「贄波さんが立ちはだかった」という点以外はオマケでしょう。確かにそりゃ意外性あるわ。セリフもなんかカッコよかったし、次回どう戦うのか楽しみでもあります。そしてたぶん、その間に西尾先生はめだかが復活する屁理屈を考えるのだと思います。